行政書士FP武井事務所

50代でリストラされた人の末路とは

50代でリストラされた人の末路とは

■会社に依存した生き方には落とし穴が潜んでいますよ!

最近、ショッキングな連絡がありました。

同級生が亡くなったという訃報でした。

聞いたところによると、この亡くなった同級生は、転職を繰り返していたようです。

よくしゃべるタイプでしたが、特別勉強ができるというわけではありませんでした。

就職しても話術で実力のなさをごまかそうとするわけですが、いつまでもその手は使えず、会社から首を切られることを何度も繰り返していたわけです。

転職活動も30代までなら、うまくいくこともありますが、40代で厳しくなり、50代は絶望的になります。

亡くなった同級生は、50代でリストラされて、転職活動を行いましたが、撃沈したようです。

それで、自死に至ったわけです。

50代は、教育資金や住宅ローンを抱えている人も多いので、リストラは生活破綻へ直行させていきます。

この同級生は、結婚はしていたものの、子はいないため、そこまで生活に困っていたわけではありません。

でも、子ができなかったことも含めて、奥さんが結構きつく当たっていたようで、夫としての立場がなくなったのでしょう。

50代でリストラされるというのは、残酷で、その後の転職活動が非常にきびしくなります。

50代は、賃金コストも高くなりますし、社会人としての経験やプライドを持っているとなおさら扱いにくいです。

それでいて、いざ会社で戦力になるかというと、そうでもないことが多いです。

結局、何もできないということがわかってしまいます。

それなら、20~30代の若い人材を採用する方が企業にはメリットが多いですから、50代は敬遠しがちです。

50代でのリストラは会社員として死刑宣告されたも同然です。

いつまでも会社にしがみつこうとすると、うまくいきません。

無理して畑違いの業種やブラック企業に採用されても、給与は大幅にダウンし、こき使われてポイ捨てされるのがオチです。

この同級生もいつまでも会社員として働くことしか頭になかったようです。

時代が変わり、いつまでも会社が従業員の面倒を見る時代ではありません。

そのことを理解していれば、スキルアップをめざしておくなり、副業を始めるなり、起業する準備等をやっておくべきでした。

スキルアップなら、一番いいのは資格取得です。

副業なら、時間に余裕がある程度で副収入を得る手段を得ることです。

起業なら、いきなりは難しいので、週末起業やネットビジネスから始めてみることです。

このような地道な努力が身を助けることにつながるのです。

「芸は身を助ける」ということわざがありますが、今は、「スキルは身を助ける」です。

会社員生活に見切りをつけても生きていける方法はいくらでもあります。

この同級生は、そのことを知っていれば、他に道はありました。

完全に自己鍛錬とその努力を怠った結果です。

残念であり無念ですが、もっと自分磨きをしておくべきでした。