行政書士FP武井事務所

就職活動を真面目に行わなかった人の末路とは

就職活動を真面目に行わなかった人の末路とは

■本気で就職活動に取り組む気がないなら、自分で道を切り開け!

先日、FP生活相談で60代の女性より、30代の息子が大学を卒業後、定職に就かず、どうしたらいいのかという相談を受けました。

人生には節目というものがあります。

その中でも大きなイベントと言えるのは、就職です。

昔は、いい会社に入れば、一生安泰と言われた時代がなつかしいです。

ですから、大学生や高校生は就職活動に力を入れて活動する人が多いのも頷けます。

事実、当方の周りでもそれまで遊んでいた人が、就職活動から、まじめになって、活動して、就職しているのを見かけました。

それだけ人生をかけて取り組むべく活動が就職活動であると言えるのです。

ところが、中には、レールから外れる人もいるのが世の常です。

まじめどころか、就職活動そのものに力を入れなかったり、鼻から働く気がない人もいます。

就職活動に力を入れなかった人は、当然、就職できずに学校を留年したり、卒業して、フリーターやニートや就職浪人になる人もいます。

当方も就職活動はしたものの、入りたい会社が見つからず、途中でやめてしまいました。

運よく就職できたとしても、やる気の熱量が他の人よりも落ちるので、モチベーションが上がらず、離職してしまう人が多いです。

また、鼻から働く気がない人は、就職活動をせずに、自分のやりたいことに専念します。

どちらにせよ、目標が定まらないために、就職できずにそのまま時間が経過してしまいます。

20代のうちは、フリーターやニートであっても親が援助してくれれば、許されます。

しかし、いつまでもそのような生活は続きません。

親も高齢化するので、支援が途絶えることも起こりえます。

そのようになってから、就職活動をしても、時すでに遅しです。

20代であれば、フリーターやニートであっても就職することは十分可能です。

採用面接でも、若いので職歴がなくても許容範囲だからです。

しかし、30代になっても職歴がないと就職するチャンスは激減します。

30代になっても職歴のない人物を企業が採用することはほぼありません。

ずっと遊んできただけで社会人としての常識やルールを守れないため、会社の戦力にならないと判断するためです。

40代以降は就職は絶望しかありません。

正社員が無理ならアルバイトや派遣社員という道もありますが、それでもきびしいです。

ですから、30代以降で定職に就くことが出来ないままで過ごしてしまうと、お先真っ暗で絶望しか待ち受けていないということになります。

冒頭の相談者の息子も20代は遊んで楽なぬるま湯のような生活をして過ごしました。

でも、このままではいけないと思い、30代になってから、就職活動を行ったものの、見事に惨敗でした。

結局、いまだに親のすねをかじり続けるだけのぬるま湯のニート生活を続けているのですから、呆れてしまいます。

そのような危機を回避するためには、どうすればいいのでしょうか。

それは、雇ってもらえないなら、自分で起業するしかありません。

起業すると言っても、大掛かりなものではなく、スモールビジネスで起業をめざすべきです。

資本がなるべくかからず、経験が不足していてもできる事業を選別してください。

もちろん、世の中のニーズがあって、お困りごとを解決できるような商品やサービスを提供するのです。

起業のハードルは以前よりも下がりましたので、わからないことは専門家に相談してみることです。

あとの方法としては、資格を取得することです。

資格にも種類はたくさんありますが、国家資格で独占業務があるものを取得してください。

狙い目は、宅建士や簿記2級、土木施工管理技士、電気工事士等の技術系などがおすすめです。

要するにスキルアップにより、年齢や経験のハンデを乗り越えて、就職活動ができるためです。

もちろん、独立型の資格であれば、独立開業もできます。

就職するだけが人生ではありませんが、就職できないままの生活だと、いばらの道を歩むことになることだけは、間違いありません。

ですから、就職活動は、一生懸命に取り組むことが何よりも大切です。

就職活動が失敗しても、20代なら取り返すことは可能です。

30代以降は、就職活動と同時にスキルアップをしながら、いずれは起業も考えてみてください。

起業で成功できれば、自分自身で道を切り開いたことになりますから、人生が好転します。

当方も起業を経験したので断言できます。

人生諦めたら、そこでおしまいです。

楽はできませんから、今できることを精一杯取り組むことです。

迷ったときには、専門家に相談してみてください。