■大学の成績は社会に出れば、関係ありませんよ!
先日、大学時代の友人と会いました。
その友人からの話ですと、学部は違いますが、成績が優秀で大学の経営学部を首席で卒業した人のことを聞きました。
当時の大学の経営学部には、600人程度はいましたので、その中で、トップの成績を取ったというのが首席です。
ナンバーワンですから、とても難しいことであり、その人が4年間努力を積み重ねた結果であることを証明しています。
首席であれば、所属するゼミナールの大学教授からの推薦をもらうこともできますので、就職活動は盤石です。
首席を取ったのは女性ですが、大学卒業後、大手生命保険会社に入社しました。
現在もその会社の管理部門で勤務しています。
確かに社会人として活躍していることは間違いありません。
でも、首席で入社した割には、やはり物足りなさも感じます。
会社の役員とまではいかなくても、管理職にはなっていてもおかしくないはずですが、そこには到達していません。
大学名で判断されることもあれば、本人の努力や能力が足りないこともあるでしょう。
また、別の首席で卒業した女性も大手メーカーに総合職で就職したものの、数年で退職してしまい、現在は公立大学の職員をしています。
大学教授をしているならまだしも首席で卒業した人が大学職員では、これもまた物足りないでしょう。
この2名を見ている限りでは、大学を首席で卒業したからと言って、その後も優秀であるとは限らないということです。
首席で卒業することは、確かに難しいことであります。
ですが、きびしい言い方をすれば、所詮は学校での成績に過ぎないということです。
首席で卒業することは、メリットがそれほど多くはないというきびしい現実を突き付けています。
いくら学業では優っていても、社会人として優秀であるとは限りません。
もちろん、女性ですから、家庭を持ったりすれば、仕事もセーブする、あるいは退職せざるを得ないこともおきます。
学業とは異なり、頑張れることにも限界があるとも言えます。
ちなみに同じ大学で4年間ガッチリ勉強して公認会計士試験に合格した人もいました。
今も監査法人に勤務しています。
同じ勉強をするならば、学校の勉強よりも国家試験の受験勉強をした方がその後の人生においては価値があるのではないかと思います。
ちなみに当方も大学在学時に、大学の勉強はあまりしませんでしたが、行政書士試験と宅地建物取引士試験に合格しました。
資格を取得したことで、今の自分があることは間違いありません。
学業では当然、首席の人にはかないませんでしたが、今は立場は逆転しています。
これが人生です。
大学の成績の悪かった者が首席だった人を追い抜くことが出来るのです。
この結果を見る限り、どの分野に力を入れて取り組むべきかをよく見極めることが重要です。
学生時代、いくら成績が良くても自慢にもなりません。
首席で卒業した人は、有名な企業に入ることで満足してしまってはいけません。
でも本当にやりたかったことは何だったのでしょうか?
会社に入ってからの競争では残念ながら首席にはなれませんでした。
社会人になり、自分のやりたいことができて、生活ができるということが何よりも本望な生き方と言えるのではないでしょうか。