行政書士FP武井事務所

ひとり親が困窮状況を脱するための対策とは

ひとり親が困窮状況を脱するための対策とは

■ひとり親が生活するために必要な知恵と工夫とは!

コロナ禍において、仕事で影響を受けている方はたくさんいます。

労働時間の短縮や解雇等により、収入が半減あるいはゼロになっている方も多いです。

特に困窮の度合いが高いと言われているのは、ひとり親世帯です。

ひとり親とは、離婚や死別により、シングルマザーやシングルファーザーになった人のことです。

全国でシングルファーザーは22万世帯に対して、シングルマザーは120万世帯です。

ですから、ひとり親の9割方がシングルマザーだと言われています。

ひとり親になると何が大変かというと、子供の状況に左右されてしまい、労働時間が限定されてしまうことです。

特に子供が小さいうちは、そばにいる時間が長くなるため、保育園に預けることができないと、労働そのものができなくなります。

保育園に入れても、保育の時間は限られていますし、送迎もあるため、やはり労働時間は保育の間に限定されます。

そうなると、正職員でも厳しい労働条件となります。

まず、子供の送迎があるので、残業ができませんし、病気があれば、休んだり早退しなければならなくなり、職場に迷惑が掛かります。

ですから、子育てやひとり親に対する理解のない職場だと、正職員として勤務するのが難しくなります。

パートや派遣社員になると、どうしても収入面がきびしくなります。

どんなにがんばっても年収200万円程度です。

別れた配偶者から養育費がもらえればまだしも、もらえない方の方が多数です。

そうなると、非常に困窮した生活となります。

それが、きびしい現状です。

ですから、当事務所にご相談するひとり親の方も生活の困窮状況に困り果てている方が多いです。

ひとり親の方が困窮状態から脱出するためには、どうすればいいのかというご相談に対して、当方の答えは以下のとおりです。

1.スキルを身に着けること

「手に職、頭に資格」と言われるように、何かしらのセールスポイントや自分自身の強みあるいは武器を持つことが大事です。

具体的には、資格の取得をおすすめしています。

相談者の特性にもよりますが、事務系でしたら、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、ITパスポート、簿記2級等の資格の取得がおすすめです。

これらの資格は、3~6か月、長くても1年以内の勉強時間で、比較的短期間で取得可能です。

また、専門学校に通わなくても、独学でも合格できるので、コスパのいい資格です。

実際に資格を取得して正社員に採用されて活躍している方もいます。

2.起業すること

起業というと、事業を開始するための資金を用意しなければならないイメージがあります。

現状、お金に困っているので起業などとてもできないと思われるかもしれません。

ただし、ここでいう起業は、資本がかからない起業をおすすめしています。

また、特別なノウハウや技術を持たなくても、できるような起業をすすめています。

自分自身の経験や好きなこと、これなら誰にも負けないこと等、何でもいいので、自分の中にある引き出しを探してみることです。

そこからビジネスにつながるヒントが出てくるはずです。

具体的には、ネット物販ビジネス、コンサルティングビジネス、代行ビジネス等です。

まずは、ホームページやブログを立ち上げて宣伝してみてください。

とにかく、パートや派遣社員のままでは、貯金もできず、生活が苦しいばかりです。

正職員をめざすもよし、起業家をめざすもよし。

現状を打破するためには、自分の努力が大切です。

時間がない方も細切れの時間を有効活用してください。

一歩前に踏み出すことにより、人生が好転するのですから、恐れずに前に進んでください。

その努力は必ず生きる道を広げてくれるでしょう。