■親のすねをかじり続ける人の悲惨な末路とは!
人生は挑戦の連続です。
自分で選んだ道に挑戦したり、スキルアップをしたりする等、挑戦することで自分自身を高めていけるのです。
挑戦してうまくいけば、さらに前進すればいいですし、失敗しても再チャレンジしたり、方向性を変える等、前向きに取り組むことが大事なのです。
挑戦することはリスクも負いますが、困難を乗り越えることに意義があります。
しかしながら、世の中には何も挑戦しようともせずに、ただ生きているだけの人もいます。
それが、ニートやひきこもりです。
人生相談を受ける中で、80代の母親から自室の部屋から出てこない50代の息子についての相談を受けました。
この息子のように、中年にもなって自宅の部屋に居座る中年男性を子供部屋おじさんと言います。
子供部屋おじさんに明確な定義はありませんが、就労の有無は関係なく、実家の子供部屋に居座り続ける人のことです。
この息子は、就職したものの、周囲と溶け込めず、職を転々とした後、自宅にひきこもりとなって、数十年といったところです。
ひきこもり状態の人を説得しようとしても、受け入れられることはまずないということを説明したうえで、面会に行きました。
玄関を入り、2階に案内されましたが、階段を見てびっくりしました。
すべての階段の隅に自動車のプラモデルが置かれていました。
プラモデルが余程好きなんだろうなと思い、部屋に案内されると、部屋中がプラモデルだらけでした。
たくさんありましたので、博物館にしたらどうかとその息子に提案しましたが、あっさり断られました。
息子に一日をどのように過ごしているのか尋ねてみました。
本人は何も答えませんし、目を合わせようともしません。
仕方なく母親に聞いたところ、毎日、パソコンでゲーム三昧だと答えました。
母親と二人暮らしで3食昼寝付きの自由気ままな生活ではありますが、自分の趣味だけに走っているので、現実逃避しているだけと判断しました。
顔つきも日に当たっていないようでお化けのように真っ白く、目つきもかなり悪い印象でした。
当方からは、「あなたはこれまで母親がいたからこそ、好き勝手なことができたのです。
でもその母親も80代半ばですよ。
髪は茶色く染めていますが、根元は白髪です。
足もやや変形しています。
どこから見てもお婆さんなんですよ。
そんなお婆さんにいつまで支えてもらうつもりですか?
私の見立てでは、この生活は、あと3年が限界です。
母親があなたを支えることができなくなったら、どうするつもりですか?」
そのように聞きましたが、その息子は聞く耳を持たず、ゲームをしているだけでした。
これ以上、話をしても無駄だと判断し、部屋から退出しました。
母親からは「これでも昔は学年1位の秀才だったんですよ。」と言われましたが、当方からは
「過去の栄光は関係ありません。
今は定職にも就かず、収入もないのですから、学年ビリです。」と答えました。
母親から「子育てを失敗したのかしら。」と言われたので、当方からは、
「子育ての最大の目的は何ですか?
子供を自立させることですよね。
その意味では、あなたの子育ては失敗であると言わざるを得ません。
ただし、責任はあなたにはありません。
息子の人生ですから、息子自身が責任を取らなければいけないのです。」と答えました。
母親は、しょんぼりとした顔をしていました。
顔のしわが深く、どこか寂し気な印象でした。
その後、数年が経過し、この親子の家の近くに来る機会があったので、家の様子を覗いてみました。
なんとそこにはすでに家はなく、更地となっていました。
聞いた話によると、母親は自宅で倒れ、そのまま帰らぬ人になりました。
預貯金が少なかったため、ひきこもりの息子は、自宅を売却して、アパートでひとり暮らしをはじめたそうです。
でも、ひきこもりが一人暮らしを始めても何もできず、結局、母親のあとを追って、自死に至りました。
子供部屋おじさんと言っても、所詮、親のすねをかじっているだけで現実逃避をしているただのクズです。
ですから、現実の問題にさらされると無力でかつ無知な存在です。
結局、子供部屋も跡形もなく消え去りました。
そして、この親子が生きてきた証も何も残りませんでした。
跡を継ぐ者もおらず、お家断絶という憂き目に遭いました。
現実逃避ばかりをしていると悲惨な結果を招くのですから、苦しくても日々精進するような生き方をしてほしかったと痛切に思いましたね。
