■人生では自分自身で決めることは前へ向かって進むことです!
先日、FP生活相談にて、40代の女性より、相談を受けました。
ひとり暮らしが長く、ずっと独身のまま。
これまで、ずっと仕事一筋できましたが、ようやく落ち着いたので、婚活を始めて、理想的な方に出会ったそうです。
しかし、残念ながら、その方からお断りの連絡がきたということでした。
この方は、性格はまじめで、しっかり者という印象でしたが、一つ気になったのは、押しが弱いということでした。
せっかく、いい方と巡り会えたにもかかわらず、なぜ断られたのでしょうか。
ご本人に聞いてみたところ、「相手方から、お食事を誘われたので、はじめは、行きますと答えたけど、急だったので、心の準備ができていなかったのとコロナの影響があり、延期を提案したら、断られた。」とのことでした。
要するに、せっかく出会いの機会が設けられて、一度は行くと言っておきながら、優柔不断な性格が災いして、結果が出なかったということです。
コロナのこともありますが、やはり、ここは思い切って、会ってみて、相手を見極めた方がよかったのではないでしょうか、とアドバイスしておきました。
人生には、進学・就職・転職・起業・結婚・離婚等の岐路があります。
この女性のように、人生の岐路で決断を鈍らせたりして、せっかく来たチャンスを逃してしまう方が多いのも事実です。
後悔しても、あとの祭りです。
決断というのは、じっくり行うときもあれば、瞬時に行うときもあります。
じっくり行うときには、家族や友人等に相談してみるのもいいですが、いずれにせよ、自分自身のことですから、自分で決断しなければなりません。
特に契約に関することは、絶対に即断即決をしてはいけません。
時間をかけてでもいいので、じっくりかけてから、決断した方がうまくいきます。
それ以外の場面では、即決で判断を下した方がいいときもあります。
そのことが、理解できていないと、チャンスを活かせず、逆にピンチを招くことにつながります。
瞬時に決断するというのは難しいものですが、チャンスというのは、突然やってくるものです。
ですから、こういう場面が来たら、こうしようと事前にシミュレーションをしておくことが役立ちます。
特に結婚は、一緒になってみなければわからないことも多々ありますが、付き合う過程で、相手を探りながら、この人なら大丈夫だと思えば、一緒になればよいのです。
また、起業の場合は、失敗すると多額の損失が出るので、より慎重に計画性をもって進めます。
人生で決断を下すことは、自分の道を前に向かって進むことです。
その決断が正しかったのかどうかは、後で判断することです。
たとえ決断が誤ったとしても、それでも、前に進むしかありません。
他の道を探ればいいのです。
決断しないということは、自分に自信がない、あるいは単に甘えているだけに過ぎません。
しっかりと自分で決断を下すことが人生で求められています。