■怪しげな人物は身近なところにいますよ!
以前に地域の任意団体の懇談会に出席したときに、会合の司会進行をしている黒縁メガネをかけた女性がいました。
その会の副会長をしていました。
その方と、別の機会にお会いしたときに、保険の営業をしているという話をしていたので、どちらの保険会社に勤務しているのか聞いてみたところ、回答しませんでした。
普通、保険の営業をしている方なら、せっかく出会った人に対して、名刺を渡すなりして、顔と名前を売り込むのが常套手段です。
でも、この方はなぜか勤務先を言いませんので、不審に思っていました。
この会で副会長の勤務先を知る人物は誰もいないようでした。
その後もその副会長と、何度か会う機会がありました。
奇妙な笑顔を振りまき、態度がおかしいなと思っていました。
会合の出欠で電話までかかってきたことがあります。
いかにも営業トークで話の仕方は上手でした。
ただし、売り込まれるのも嫌なので、やんわりとかわしました。
その後、この会で臨時総会が開催されました。
運営上の不祥事が発生した旨を副会長より説明がありました。
結果的に会計責任者が交代する事態となりました。
不祥事の経緯や詳細の説明は誰もが納得のいく内容ではありませんでした。
直感的にどうもこの副会長が怪しいなと思いましたので、聞き取り調査を独自に行いました。
この方の周辺にいる人物に聞いたのですが、どうやらかなり卑劣で悪知恵の働く人物であることがわかりました。
小学生の子がいながら、家事はおろそかにしていて、保険の契約のため、毎晩のように接待営業ばかり繰り返していたのです。
いわゆる枕営業ですが、このようなことをしなければ契約が取れない愚か者でした。
※枕営業をする人の末路とは参照
また、携帯電話の番号がわかっているので、別の人物にかけてもらうと、いつもと違う名前で出ていました。
そのようなわけで、この女性は、別の氏で保険会社に勤務しているということがわかりました。
地元の保険会社にいるということはわかっていたので、生命保険会社に片っ端から電話しました。
調査の結果、勤務先が確定しました。
評判の悪い保険会社でした。
勤務先の同僚の方に、この副会長の話をすると、会社での評判や勤務態度等を教えてもらいました。
勤務先がわかったあと、この副会長と料理店で偶然出会いました。
その場で、「あなたは〇〇保険会社に勤務していますね。」と話すと、顔色が変わり、態度が豹変しました。
いきなりこちらを怒鳴りつけてきたのです。
「あなたが、今回の会の不祥事に絡んでいるのではないかと皆さん噂していますよ。」と伝えると、
感情的になって話し合いになりませんでした。
噂によると、この副会長は水商売上がりで、保険会社に入ったそうです。
入れ墨まで入れているようで、前科がある人物だったのです。
会の不祥事もこの副会長が絡んでいるのが後日発覚したのですが、すでに役職を退任していたため、お咎めなしです。
当方は、それでも勤務先にはその旨を伝えておきました。
勤務先の上司に「会社の看板を背負っているという自覚を持て」とこっぴどく叱られたようで、凹んだ顔を見かけました。
こういう人物は、心根が腐っていたり、ねじ曲がっていますので、更生させるのは無理です。
このように怪しい人物は意外と身の回りにいますので、関わらないようにすることを肝に銘じることです。