■社会の最底辺にいるという自覚が欠けているのがニートです!
人の生き方は様々です。
人から尊敬されるような生き方もありますが、そこまで行かなくても、恥ずかしくない生き方をしたいものです。
しかしながら、世の中には、とても恥ずかしい生き方をしている輩も少なからずいます。
その代表的なものが、ニートやひきこもりです。
以前に生活相談で、80代の母親から、40代の息子が大学卒業後、定職に就かず、ずっと家にいるという相談を受けました。
その息子に会って、今後の生活のことを話してほしいという内容でした。
その息子を何とか自立させたいという親心は理解できますが、ニート生活にどっぷり浸かっている者を話して動かすというのは、並大抵のことではありません。
そのことを承知の上で、会ってみました。
この息子は、世間の風に当たっていないようで、顔が白く、目が座っていました。
当方が行政書士だということを母親が伝えたようで、会って早々に
「行政書士って試験も簡単なんだろう。
それでいて、食えないから廃業する奴も多いんだろ。
大したことないな。」
このように、侮辱的な発言をしてきましたので、当方は、
「確かに食えないで廃業する人もいますが、この仕事で生活できている人もたくさんいます。
そのことは、ご存じないでしょうね。
それと試験が簡単だったのは遠い昔の話です。
今の試験は問題を見れば、わかりますが、かなり難しいです。
簡単というなら、資格を持っているのですか?」
このように答えると、その息子は黙ってしまいました。
ネットの情報を鵜呑みにしているだけで、薄っぺらな考えの持ち主だとすぐに見抜きました。
本題に入って、当方から、
「あなたは定職にも就かないただのニートですよね。
この世は、階級社会であるのをご存じないのですか?
あなたが属しているのは、アンダークラスと言われる社会の底辺です。
でもアンダークラスと言われる中でも収入のないあなたは最底辺にいるんですよ。
そのことをどう思うのですか?」
このように尋ねると息子は黙り込んでしまいました。
社会の最底辺にいるという自覚もないのに、その上の階級にいる人を馬鹿にするのですから、現実が見えていません。
「今は母親の年金収入で暮らしているのでしょうが、母親が病気や要介護になったら、あなたは面倒を見るのですか?
その後、母親が亡くなったら、どうやって生活していくつもりですか?」
「要介護になったら、家を出ていく。親が死んだら、生活保護を受給する。」
このように息子は答えました。
かなり浅はかな回答でした。
母親が病気や要介護になれば、面倒も見ないと宣言するようでは、恩を仇で返すだけです。
扶養義務があることを理解していません。
また、生活保護も簡単には受給できません。
制度の仕組みも理解できていません。
このようなやり取りですから、これ以上、話をしても意味がありませんので、打ち切りました。
この息子は完全にクズであるとわかりました。
※クズになった人の末路とは参照
クズになった人を立ち直らせることは不可能です。
そのことを母親に話しました。
母親には、息子の今後のことに関してはサバイバルプランを立てることを提案しました。
※サバイバルプランとは参照
持ち家はありますが、預貯金はそれほどあるわけではありませんので、いかに支出を減らし、収入を増やすことができるかを考えましたが、かなり厳しい内容でした。
就職することは絶望的ですし、事業を立ち上げることも困難です。
つまりは収入源がないということです。
ですから、貯金を食いつぶした後、家を売却して、アパート暮らしでもするのでしょう。
その後は、孤独死が待ち受けるという絶望的な未来であり、プランでした。
母親からは見守り契約も進められましたが、当方は、お断りしました。
この息子も厳しい現実と絶望的な未来しか待っていません。
そのことを認識できていないので、救う気にもなりません。
人生の意義というものを理解しないと、あの世へ行ってから、大きな後悔の念に苛まれることでしょう。
日々己を高める努力と意識を持つことが大切であることを再認識しました。