シニアが金融教育を学ぶためにすることとは

シニアが金融教育を学ぶためにすることとは

■経済状況がきびしいからこそ金融教育の必要性が高まります!

社会人になって必須の3大管理と言えば、1.健康管理、2.スケジュール管理、3.財産管理です。

この管理を怠ると、社会人としては失格と言えます。

この中で学生時代に学んでいないものというと、やはり財産管理です。

社会人になれば、給与をもらいながら生活していくわけです。

日々の生活から支払うものを頭に入れながら、財産管理をしていかないと、手元からお金が減り、家計が破綻しかねません。

収入が少ないうちから、散在した結果、借金を重ねた挙句、事件や事故にまで発展することもあります。

ですから、財産管理が重要であるのは間違いありません。

しかしながら、学生時代にお金に関する勉強や知識を得る機会というのは、案外限られていました。

大学なら経済学部で金融を学びますし、生活科や家政科もライフプラン等を学ぶでしょうが、それ以外の人はまったく学ぶこともなく、社会人になってしまいます。

ようやく政府も重い腰を上げ、高校生の家庭科の授業に金融教育が盛り込まれるようになりました。

とても画期的ですが、逆に言うと今まで金融教育をおろそかにしていて何もしてこなかったとも言えます。

融教育とは具体的には、「生活における計画と消費」、「生涯の生活設計」、「持続可能な消費生活と環境」等を学びます。

高校生のうちから、金融教育を受けていれば、社会人になって、すぐにお金の使い方や貯め方等を実践することができるのです。

給与が入ってすぐに浪費や散財してしまうようなことも起こらなくなることが期待されます。

既に社会人になっている方やシニアの方も金融教育を受けてみたいと思う方もいると思います。

お金に関することを改めて学んでおくことは、今後の生活に役に立つことは間違いありません。

ですから、自主的に金融機関のセミナー等に参加するのもよろしいかと思います。

ただし、漠然と勉強していても、金融教育は、身に付かないのも事実です。

そこで、おすすめするのは、金融教育を受けたいならば、資格の取得をめざしましょう。

金融教育に関する資格と言えば、もうおわかりのとおり、「ファイナンシャルプランナー(FP)」です。

ファイナンシャルプランナーとはマネードクターともいわれるようなお金の専門家の資格です。

試験科目には、金融の他にも、不動産・ライフプラン・年金・保険・税金・相続もあります。

お金に関することをトータルで勉強できます。

この資格は年に3回も試験があります。

また、難易度も3級、2級、1級とあります。

まず、金融について勉強してみたいという初心者の方は、3級の合格からめざしてください。

3級の問題は、常識的なものであり、合格率も80%ほどあるので、短期間の勉強で合格可能です。

勉強していくと、その面白さにはまる方もいます。

その場合は次のステップとして、2級(AFP)をめざしましょう。

難易度は上がりますが、3~6か月程度の勉強で十分合格可能です。

2級を合格できれば、就職や転職にも役に立つこともありますし、独立起業も可能となります。

さらに本格的に専門的に学びたいという方は、1級(CFP)をめざしてください。

1級の場合はファイナンシャルプランナーを本業にしていきたいという方にはおすすめです。

そのため、2級まで合格できれば、それで十分です。

1級は専門職をめざす人や余力がある人向けです。

ファイナンシャルプランナーの資格が取れれば、金融に関する知識は相当増えています。

自分自身のライフプランや財産管理にも役に立ちます。

意外に思われるかもしれませんが、資格があることで、信用力が得られますので、知人・友人だけでなく一般の方等の相談にも対応できます。

得意な分野について学んだ知識を活かして、ブログ等の記事にまとめても面白いです。

ファイナンシャルプランナーが一般の方向けに金融知識を解説する投稿サイトに掲載することもあります。

自分でセミナーを開催することもできます。

キャリアを積めば、講演に呼ばれることもあります。

当方も名刺にファイナンシャルプランナーを掲載していますが、お客様から、「ファイナンシャルプランナーの資格もお持ちなんですね」と言われることもあります。

金融教育はこれからの時代に必要不可欠です。

ファイナンシャルプランナーの資格の取得から、さらにフィールドを広げて活躍することも可能です。

つまりは金融教育を教わる立場から教える立場になるということです。

ぜひとも金融知識を広める活動を担っていただきたいと思います。