うつ病で人生を棒に振った人とは

うつ病で人生を棒に振った人とは

■うつ病でメンタルがやられると取り返しがつかないことになりますよ!

人生には至る所に落とし穴があります。

人間関係はもとより、事故や事件に巻き込まれることもありますが、病気により、社会生活を送ることができなくなる人もいます。

雇用関係が厳しい状況の現代においては、長時間労働やパワハラ等が原因でうつ病を発生する方が多いです。

以前相談にいらした80代の女性の方で、「40代の息子がうつ病で会社を辞めた後、長期にわたりニート生活となり、困っている」と相談を受けました。

退職後、1年以内に求職活動を行えば、再就職も可能ですが、1年超になると再就職は難しくなります。

その息子は、10年以上もニート生活となっているので、もはや再就職は不可能です。

ましてやうつ病というのは、非常に厄介な病気です。

障害年金請求を専門とする社会保険労務士の方から聞いたことがあります。

「うつ病は治りません。」

数多くの事例を見ている方からの言葉なので、説得力があります。

うつ病になる原因は、ストレスだと言われています。

職場の環境や家庭環境に問題やトラブルがあるとうつ病になりやすいです。

うつ病が発症するというのは、今置かれている状況が正しくないというサインの表れともいえます。

ですから、本来自分が進むべき道へ歩んでいきなさいよという目に見えないアドバイスなのかもしれません。

ちなみにうつ病とはどういう状況かと申しますと、脳の神経細胞を覆っている被膜が何らかの理由でむき出しになっている状態のことです。

つまりは、電線コードで言えば、ビニールコードが破れて銅線がむき出し状態になっていて、他の銅線とショートを起こしているような状態です。

ですから、電線コードをビニールで覆わないと元には戻りません。

それが簡単に治せるのかといえば、難しいのが現状です。

少しでもリラックスできる環境で過ごすこと自体は静養とはなりますが、完治には到底至りません。

したがって、うつ病になったことで、社会復帰ができなくなり、そのまま、ニートやひきこもりになってしまう方もたくさんいます。

それは、うつ病になって人生が終わってしまうという生き方です。

そうなっては、親頼みの人生となり、最後は誰も助けてくれずに孤独死に向かっていくだけです。

そういう結果になることを想定して、「このままでは、いけません。再就職は難しいので、少しでも収入が増やせるようにアルバイトや在宅でのワークをしていくことが大切ですよ。とアドバイスしました。

病は気からと言いますが、うつ病でメンタルが崩壊してしまうと、人生そのものまで崩壊してしまうという最悪のパターンです。

この結果が見えているだけに、生前対策を講じるべきだともアドバイスしました。

無理をし続けた結果、病気で静養しなければならないだけの人生では、つまらないです。

一歩でも前に進めるように、できることから始めることが肝要です。