■貧困層が一発逆転を狙うための秘策とは
経済状況がきびしい中、雇用環境が大きく変化しています。
かつての一億総中流社会といわれた時代から、一昔前までは、格差社会へと変化しました。
しかし、今や格差が埋まることはなく、むしろ拡大し、階級社会となりました。
階級社会とは、労働者の置かれた立場を5段階で示すものです。
参照:「新・日本の階級社会」(橋本健二著)
この著書によると階級社会は以下の5段階で構成されています。
1.資本家階級(経営者・役員)
254万人、就業人口の4.1%。平均年収1000万円以上。
2.新中間階級(被雇用の管理職・専門職・上級事務職)
1285万人。就業人口の20.6%。平均年収約800万円。
3.正規労働者階級(被雇用の単純事務職・販売職・サービス職・その他マニュアル労働者)
2192万人、就業人口の35.1%。平均年収500~600万円。貧困率2.6%。
4.旧中間階級(自営業者・家族従業者)
806万人、就業人口の12.9%。平均年収300~500万円。貧困率17.2%。
5.アンダークラス(アルバイト・パート・派遣社員等の非正規労働者)
929万人、就業人口の14.9%。平均年収200万円以下。貧困率38.7%。
労働者であれば、この5段階のどこかに当てはまります。(パート主婦は除く)
高校や大学を出て、普通に就職できれば、正規労働者階級からスタートします。
順調に進めば、上の階級に行くことができる可能性はあります。
今の時代は、上の階級にいれば、安心かといえば、必ずしもそうではありません。
親の介護やリストラ等で就業できない状況になると最下層のアンダークラスへ転落してしまいます。
一度、転落すると上の階級に上がるのは容易なことではありません。
再就職の壁は厚く、よほど有能な人物でない限り、転職を繰り返せば、年収は減っていくことになります。
しかし、最も問題なのは、最下層のアンダークラスにいる人たちです。
アンダークラスとは一言でいえば、貧困層のことです。
非正規労働者でいると、年収も上限が200万円にすら届かないことが多く、貯金もできず、生活が苦しい人が大半です。
この階級にいて、その上をめざす場合、就職活動をしても採用される可能性は少ないのが現状です。
ニートやひきこもり等は、20代ならば就職する可能性はあるものの、30代以降になると就職するのはもはや至難の業です。
ですから、アンダークラスに定着すると一生そのまま終わってしまうわけです。
しかしながら、アンダークラスの人が上の階級に上がれる唯一の方法があります。
それは、起業することです。
自営業は旧中間階級となっていますが、これはピンキリですので、富裕層並みに稼いでいる人もいれば、アンダークラス程度しか稼いでいない人もいます。
先程も申したとおり、就職するのが厳しいのであれば、自ら起業するより他に選択肢はありません。
起業により、成功すれば、上の階級に上がることはできます。
そうすれば、アンダークラスから脱却することができます。
しかしながら、起業して成功する可能性はどれくらいあるのかご存知でしょうか?
業種によって異なりますが、一般的に起業して成功する可能性は10%程度といわれています。
10%を高いと取るか、低いと取るかは本人次第ですが、宝くじよりもはるかに成功率は高いとも言えます。
ですから、人生で一発逆転を狙うなら、起業するしかないのです。
ただし、現実的にはアンダークラスにいる人は、意識が低いため、起業することなど全く考えていない人が多いです。
また起業しようとしても、事業計画も立てずに進めてしまうことが多いのも事実です。
それでも起業することに挑戦してみる価値は十分あります。
起業することはアンダークラスだけでなく、いずれはすべての階級でも必要になってくると思います。
アンダークラスは、この先、1000万人を超えると言われています。
アンダークラスになったままの自分を受け入れるのか、それとも上の階級をめざすのかは、本人次第です。
アンダークラスに満足できなければ、ぜひとも志を高く持ち、事業を進めていくしかありません。
アンダークラスから脱却できると、見える世界が大きく変わりますので、起業に挑戦してみてください。