転職を繰り返した人の末路とは

転職を繰り返した人の末路とは

■転職には2つの道がありますので、その目的をはっきりと持ちましょう!

景気の低迷に伴い、雇用環境は以前とは様変わりしています。

昔のような終身雇用制度がほぼなくなりました。

新卒で入った会社に定年まで在籍するというのは、至難の業であり、もはや困難です。

時代も変わり、企業にも人を育てる体力がなくなりましたので、雇用の流動化が進んでいます。

そうすると、一つの会社にとどまらず、転職をする人が増えてくるわけです。

転職すること自体は悪いことではありません。

転職により職場環境が改善されたり、賃金がアップすることもあるからです。

ただし、転職を何回も繰り返すとなると、話が異なります。

転職を繰り返すのにも大きく分けて2つの道があります。

キャリアアップの転職とステップダウンの転職です。

1.ステップダウンによる転職

ステップダウンの転職の場合は、単に転職を繰り返しただけということです。

したがって、その本人に忍耐力がないのか、あるいは能力がないのかの疑いが持たれるからです。

会社にとっても、そのような人物を採用するのかにも躊躇します。

いつ辞めると言い出すのかわからないような人物を採用するメリットはありませんので。

大学の同級生で転職を6回も繰り返したことを自慢げに話している輩がいました。

口先だけは達者ですが、実力がないということがわかりましたので、この先、きびしい人生を送ることでしょう。

また、転職するたびに給与が下がる傾向となります。

転職して入社した時点では、それまで何年働いていたとしても新人扱いです。

当然ながら退職金も少なくなる傾向です。

それでももらえるだけまだマシな方です。

ですから、むやみやたらと転職をするということは、メリットよりもデメリットの方が大きいわけです。

2.キャリアアップによる転職

キャリアアップによる転職の場合は、スキルを身に着けてから転職します。

ですから、ステップダウンの転職とは話が異なります。

自分で資格取得などにより、スキルアップをしたうえで資格を活かせる会社に転職することは、望ましい形です。

例えば、宅地建物取引士を取得して、不動産業界へ転職するケースは多いです。

宅建士が欲しい不動産会社もたくさんありますので、転職活動がしやすくなります。

他にも福祉系や建設系、IT系の資格を取得することで転職するケースも多いです。

スキルアップをしたうえでキャリアアップができれば、本当に理にかなっています。

さらにキャリアアップできれば、他社からヘッドハンティングされることもあり得ます。

そうなると、転職するたびに給与がアップしていけるでしょう。

このように、同じ転職でも、全く異なるということがご理解できるかと思います。

何回も転職していること自体を恥じる必要はありません。

大事なことは自分がやりたいことを見つけて自分の道を進むということです。

それができるのかどうかです。

ただ生活のために会社員をしているだけの人生は必ず行き詰まります。

どうせなら、キャリアアップによる転職をめざすべきです。

また、キャリアアップの先には、当然、起業も視野に入ってくると思います。

キャリアを積んで実力が付いたなら、どんどん起業すべきです。

会社員で満足するのは、時代遅れとなるでしょう。

今の仕事内容や職場環境に不満があるならば、まずはキャリアアップを始めてみることをおすすめします。