思い上がって失敗する経営者とは

思い上がって失敗する経営者とは

■経営者は自らの器を大きくする努力なくして、事業の発展や成功はありません!

仕事上、経営者の方と接する機会が多いので、様々なタイプの方を見てきました。

その中で、残念なタイプの経営者として見られるのが、思い上がって周りが見えなくなってしまう方です。

株式会社や社会福祉法人、NPO法人等法人の形態は異なりますが、いずれも事業としては発展して、軌道に乗り、順調にきているのですが、経営者として、判断を間違ってしまうのです。

それはどのようなことかというと、顧客や従業員に対して、横柄な態度をとったり、恫喝したり、中には違法な行為をしたり、強要する者までいます。

完全に道を踏み外しているわけです。

なぜそのようになってしまうかというと、経営者本人は自分の器が大きくなったと勘違いしているのです。

確かに法人そのものは発展したため、器や規模が大きくなったのですが、経営者本人の器は変わっていないためです。

自分に実力があると過信しているのです。

もちろん、器の大きな経営者はそのような道を踏み外すことはありません。

いわゆる勘違いしているためです。

その結果、法人の経営が傾いたり、従業員が大量離職する等のトラブルが発生することもあります。

そのような勘違いした経営者と対立したときには、どうすればいいのでしょうか?

それは、このような経営者は必ずといっていいほど、ボロを出しますので、そこを徹底的に突くのです。

いくら経営者といっても必ず逆らえない相手がいるわけです。

以前に違法行為を行った経営者に対しては、その監督する立場の親会社に対して、通報したこともあります。

その親会社の責任者から呼び出され、経営者は相当絞られたそうです。

また、NPO法人や社会福祉法人等の場合は、監督官庁に通報するのも効果があります。

監督官庁から注意を受けるということは、深刻であり相当なダメージを与えることができます。

あるいは第三者委員会に通報して、第三者委員の立会いの下で直接対決する方法もあります。

いずれにせよ、思い上がった経営者がいることで、従業員の雇用環境や社内の空気が悪化するのは目に見えています。

少しでも頭を冷やして思い上がりを改善させることで、事態が好転していくはずです。

私も経営者を指導する立場から、思い上がった経営者にはきびしく指導していきたいと思っています。

経営者は勉強を重ね、自らの器を大きくすることが社業の発展につながるということを肝に銘じるべきです。