■自立できない子を抱えると待ち構えるのは、悲劇です。
今や貧困問題は重要な課題と言っても過言ではありません。
子供の貧困もメディアで取り上げられていますが、各世代で貧困が続出しているのが現状です。
特に若い世代や働き盛りの世代で就職できなかったり、あるいは失業してから、そのまま働かなくなってしまうケースが増えています。
その場合、実家の親に身を委ねて、ニートやひきこもりとなって、いわゆるパラサイトとなるわけです。
パラサイトとは寄生虫という意味です。
つまりは、親のすねかじりをしていく金食い虫です。
今では、子が一人だけでなく、複数形として兄弟でパラサイトをしているパラサイトブラザーズやパラサイトシスターズも存在します。
その親の中には、すねをかじられただけでは納まらず、骨の髄までしゃぶられて、ガリガリにやせ細って、やつれた状態になっている人もいます。
パラサイトの特徴は、自分自身は親に養ってもらうので、楽な立場となるので、一度やったら、なかなか抜け出せない、いわば底なし沼のような感覚となります。
時間が経過すると、もはや働く気持ちさえ無くなってしまい、蟻地獄のような人生となります。
いってみれば、パラダイス銀河ならぬパラサイト銀河であり、パラサイト天国です。
確かに子にとっては楽かもしれませんが、親としてみれば、たまったものではありません。
親も老後となれば、定年退職して悠々自適の生活ができると思いきや、収入のない子を抱えることになり、生活を切り詰める方もいます。
パラサイト生活が長引けば長引くほど、貯金も減り、年金収入だけでは生活できなくなれば、やむを得ず働きに出る方もいます。
親も高齢になるにつれて、体力も落ち、働くこともできなくなれば、生活が破綻することもあり得ます。
そのような地獄絵巻こそがパラサイト破産です。
パラサイトを抱えることになった場合、気を付けるべきことは、子に対して、現状で貯金と収入がいくらあり、支出は毎月いくらかかるといった家計の状況を伝えることです。
破産直前になって、子に言っても手遅れです。
それならば、子に対して、いつまでに働いてもらう、あるいは働くことができないならば家を出て行ってもらう等の厳しい態度をとる必要があります。
パラサイト破産すれば、人生そのものが破綻となり、家庭崩壊の悲劇が起きます。
パラサイトを許しているのは親の責任でもあり、子自身にも問題があります。
一刻も早く解決策を見いだし、対策を立て、いかに自立して収入を得て生活していくのかを考えることこそ、パラサイト破産を防ぐ手段となります。
パラサイト破産予備軍もたくさんいます。
今から手を打つしか救いようがありません。