士業の商売とは

士業の商売とは

■士業だからこそ出来る他の事業を開始することの大切さとは

最近、新聞記事や雑誌にもAI(人工知能)のことが取り上げられる機会が増えています。

これからの社会でAIが発展すると、様々な業種で今までの仕事が奪われる方もたくさん出てきます。

それは、私のような士業でも例外ではありません。

現に週刊誌では、AIの影響で、弁護士・公認会計士・税理士・司法書士・社会保険労務士・行政書士の仕事が減少することが掲載されています。

これは、計算や入力、判例調査等のコンピューターが得意とする分野では、人よりもAIが勝るので、士業であっても職を奪われるのは言うまでもありません。

では、各士業は、職域を守ることだけをしていればいいのかというと、それだけでは先細りしてしまうのが目に見えています。

それでは、各士業が生き残るためには、何をすればいいのでしょうか?

その答えの一つに、各士業が職域以外の事業を行うことがあげられます。

士業であることのメリットは、国家資格を持つという安心感と信頼感だと思います。

それを活かして、関連する分野で事業を展開していくことです。

士業が行う事業だからこそ、他の業者とは違う信頼感が得られれば、事業としてうまくいく可能性はあります。

具体的に士業が行っている事業をあげてみます。

1.宅地建物取引業

不動産の分野は、物件調査や重要事項説明、契約書の作成等たくさんの法律が関わるので、士業の強みが活きる事業です。

2.保険代理店

交通事故を取り扱っている士業ならば、損害保険の販売に取り組みやすいです。

FP兼業なら生命保険の販売も同様です。

3.古物商

自動車の手続を行う士業なら自動車販売に取り組みやすいです。

他には事務機器や古着、金券販売も行っている方もいます。

4.飲食店

士業でありながら、飲食店の経営に携わっている方もいます。

これは、経験に基づいて経営者としての事業計画から出店のアドバイスもできるコンサルタントとなれるので、一石二鳥といえるかもしれません。

5.結婚相談業

結婚も法律行為ですから、結婚しようとするカップルに対して、身上調査や結婚契約書の作成等の面からもサポートできます。

結婚相手を紹介し、まとまれば、高額報酬ももらえます。

関連して離婚相談業もあります。

6.探偵業

探偵業者は信用がありませんので広告費に大金を投入しています。

浮気調査や行方不明者の追跡の他にも法人取引先の調査等、士業ならではの強みを発揮できます。

上記以外の事業にも取り組んでいる士業はいると思いますが、それぞれの専門分野に関連した事業を展開していくのが、最も賢明であり、なおかつ、AI対策につながるのは間違いありません。

時代は変わりますので、変化に対応できるかどうかが士業の生きる道ではないでしょうか。