施設運営に関する改善要望書とは

■社会福祉法人の経営者は、利用者やその家族を大切にしないと大変なことになりますよ!

先日、知人の女性から、ご相談をいただきました。

その方の家族が利用している施設を追い出されそうになって、困っているという内容でした。

その方は、その施設が嫌いというわけでは、ありません。

また利用している家族も素行にやや問題ありという程度ですが、それは、施設の対応で解決できるレベルの話でした。

その施設は、社会福祉法人が運営していて、家族経営で、理事長が80代の長老の女性、施設長がその娘で50代です。

この親子がいつも施設の出入口から見える部屋でべったり、話し合っているそうです。

自分たちが気に入らない利用者がいると、その家族を呼び出して、色々と難癖をつけて退所させようとするのが、日常茶飯事のようでした。

ですから、今回もこの親子が結託して、追い出しを図ろうとしたわけです。

どうもこの親子は、理性よりも感情を優先してしまう典型的なダメ経営者です。

そこで、相談者からよく事情を聴取したうえで、当方より、提案しました。

それは、追い出しさせようとしたその経緯に関する報告書とあわせて、社会福祉法人の運営そのものを改善する必要性があるので、その要望書を作成したうえで、監督官庁に提出するように助言しました。

そこで、社会福祉法人の運営に関する改善要望書を作成したわけです。

その内容について、どのようなものかを紹介します。

1.施設長は感情で動くべからず

組織のリーダーは、冷静沈着で客観的に物事を見極め、的確に指示を出し、トラブルはスムーズに処理することが求められる。

事件事故にも対応できるように常に心がけること。

2.よき参謀役を配置せよ

リーダーの判断が常に正しいとは限らない。

的確な助言を出してくれる人物が必要不可欠。

独断で判断せず、人の意見に対し耳を傾ける姿勢が大事である。

3.外部の専門家との連携を強化せよ

専門外の分野は医師・保健師・臨床心理士等の専門家に対して、いつでも相談し、助言をもらえるようなネットワークを構築すること。

4.現場のことは現場に任せよ

現場の責任者に権限を委譲し、常に責任者から報告を受け、必要なことは助言すればよく、現場には口を挟まないこと。

5.利用者の声を聴くべし

利用者は施設に対する不満や改善点等を持っているはず。

その情報を共有できるようにするべき。

目安箱の設置や利用者間で情報共有や協議できる場を設ける等、常に苦情を受け付ける体制にすること。

以上の内容です。

この内容は、上記の社会福祉法人のみならず、その他の法人(会社・医療法人等)にも当てはまる内容です。

若干、内容は修正してありますが、ほぼこの内容を作成し、第三者委員会の場で、この要望書を渡してもらいました。

第三者委員会の場においても、この運営者である親子は反省の色を見せることなく、むしろ、相談者を冒涜するような態度を取り続けたそうです。

その結果、娘である施設長は、監督官庁から呼び出しされ、厳重に注意を受けたそうです。

その後、この親子は、相談者に対して、何も言えなくなり、無事に施設の利用を継続できるようになったと報告を受けました。

この親子は、自分たちに反抗する人間などいないなどと思い上がったことが、このような結果に至ったわけです。

豆腐の角に頭をぶつけて、反省して出直しするしかありません。

当方も微力ながら、お役に立てて光栄でした。

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