胃ろう

抹消静脈栄養とは

■食べることが出来なくなったときに対応する方法とは

寝たきりや口から水分や栄養を補給するのが難しい状態になった時に、どうするかというと最近は、胃ろうが注目されています。

しかし、胃ろう以外の選択肢として、抹消静脈栄養もあります。

抹消静脈栄養とは、点滴のことです。

手足の静脈に針を刺して栄養補給を行います。

通常は、一時的な措置として行われます。

しかし、胃ろうで誤嚥(ごえん)を起こした時には、抹消静脈栄養に切り替えることもあります。

この場合、高濃度の輸液を入れる場合には、首・鎖骨・太ももの付け根などの太い静脈からカテーテルを入れて、栄養と水分を補給します。

これを「中心静脈栄養」といいます。

この方法ですと、長期間実施が可能です。

ただし、デメリットとして敗血症がおこりやすい点があげられます。

胃ろうの手術とは

■食べることができなくなったときの対応策

高齢者の方で、口から物を食べられなくなるケースが増えています。

食べられないと安楽死(自然死)となってしまいますが、延命措置として、注目を浴びているのが、胃ろうです。

胃ろうとは、お腹に小さな穴をあけ、そこから胃に管を入れて、直接水分や栄養を入れる方法です。

胃ろうの手術は、比較的簡単な内視鏡手術で、時間的に20分程度で終了します。

ただし、合併症などを起こすことも考えられるため、手術前の説明と同意が必要となります。

また、胃ろうを行う患者の大半は、脳卒中の後遺症や認知症の末期の方です。

患者に代わって家族が同意します。