■火葬場不足を補う新たなビジネス形態とは
多死社会の中、亡くなる方の数は増えています。
しかしながら、首都圏や大阪等の都市部においては、火葬場が不足しており、その需要に答えきれていない状況です。
火葬場を増やしたくても建設予定地の住民から反対運動を起こされてしまい、建設計画が容易には進みません。
火葬場不足のため、中には、1週間以上待たされることもあります。
火葬できない間は、どこかで、遺体を一時的に安置しておく必要があります。
その安置する場所が「遺体ホテル」です。
火葬を待つ間に安置しておく場所として始まった新たなビジネスモデルです。
遺体ホテルでは、遺体だけでなく、遺族が泊まることもできます。
また、遺体ホテル内で葬儀をあげることもできます。
価格も安いので、これからニーズがあると思います。
1泊で1万円を切るところもあるくらいです。
既存のホテルで経営状況が良くない場合に、遺体ホテルを始めるケースもあります。
そういう意味では、ビジネスチャンスと捉えてホテル業から葬祭業へシフトチェンジするケースもこれから増えるかもしれません。
ただし、遺体ホテルを始めるというと地域住民への説明会で地域住民から反対意見がよく出ます。
それでも、人はいつか亡くなるものであるということと火葬場不足もあり、避けては通れない問題であるということで理解してもらうしかありません。
火葬場に余裕のある地域では、厳しいかもしれませんが、今後注目のビジネスです。