■脳を研究することで、脳の病気や治療法に役立つために今こそ脳バンク
臓器提供の選択肢の一つとして、にわかに注目を浴びているのが、「脳バンク」です。
脳バンクとは、脳の病気の解明や治療法の開発のために病理解剖をして脳を取り出し、保存しておくもの。
献体や臓器提供と同様に自分の死後に研究に使用することを本人と家族が同意するシステムもあります。
脳バンクは現在、福島県立医科大学が事務局の「精神疾患死後脳バンク 」と国立精神・神経医療研究センターが事務局の「パーキンソン病ブレインバンク 」があります。
パーキンソン病やうつ病など脳に関する病気はまだ解明されていないものが多いです。
病気の解明につなげるためにも、制度の普及と浸透が今後欠かせません。