未婚の母と結婚するリスクとは

未婚の母と結婚するリスクとは

■未婚の母と結婚するといきなり子持ちになりますが、それでも生活できますか?

FPとして、結婚に関するご相談をいただきました。

60代の母親からのご相談で、30代の息子が、突然、結婚したいと言い始めたそうです。

どんな相手かと聞いたところ、まだ1歳の子をもつ30代の未婚の母だったとのことです。

それを聞いて、相談者は、やめるべきだと息子に説得したが、どうしてもその未婚の母と結婚したいと言い続け、聞く耳を持たないそうです。

どうしたらいいのかということでした。

まず、その相談者の息子に関しては、性格的におとなしいようで、これまで、女性との付き合いもなかったそうで、今回のチャンスを逃したくないということでした。

ただし、その息子は、相手の未婚の母のことが、それ程好きではないということでした。

また、未婚の母は、住む家がなく、親戚の家にずっと居候させてもらっている状況で、仕事もパートのようで、生活状況は苦しいようです。

このような内容ですと、まずお互いに結婚による生活や精神の安定を求めているという利害が一致しているため、結婚に向けて、走り出していると思います。

相談者の息子も社会性に乏しいようで、人付き合いがうまくないためか、視野が狭まっています。

確かに結婚するチャンスではありますが、未婚の母と結婚するというのは、ものすごく大きなリスクがあります。

なぜかというと結婚すると、いきなり子持ちになってしまいます。

自分の子ではないので、愛情が注げるのか、あるいは、育てていけるのか、よく考えるべきです。

また、いざ結婚しても、愛情があるわけでもないような相手であれば、生活感や価値観の違いが生じて、ぶつかり合うことになる可能性が大です。

そのときに、夫婦関係を継続させるだけのものがあるのでしょうか。

このようなケースでは、ひとたび、夫婦間に亀裂が生じると、あっという間に破局へつながりかねません。

また、未婚の母側も、本気ではなく、その息子の収入や住む家をあてにしているだけなのかもしれません。

つまりは、ぶら下がりを狙っているのです。

ひとたび、一緒に住み始めると、息子や相談者までもが邪魔者扱いされて、居座れるだけの関係になる可能性も十分あります。

ですから、今回、未婚の母と結婚するというのは、諦めさせるために何をすべきかのかをアドバイスしました。

息子がどうしても結婚がしたいのならば、相談者が婚活に向けて動き始めてはどうかと助言しました。

民間の結婚相談所の会員になる等の方法により、別のお相手探しを始めてみることにより、息子の視野が広がると思い、未婚の母との結婚を諦めるのではないかと思います。

もちろん、怪しい結婚相談所も多数ありますので、選別は重要です。

チャンスは当然現れることもあります。

少しでも自分磨きをしていれば、必ずや願いが叶ったり、報われる時が来ます。

息子の将来のためにも、相談者は、道を誤らないように見守ってもらいたいものです。