■障害者として生きていくためには、相応の覚悟が必要です!
2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックはコロナ禍という困難な状況において、無事に閉幕しました。
当初、思い描いたものとは大きく異なる結果にはなったと思いますが、日本だからこそ開催できたのであったと世界に示すことが出来たと思います。
パラリンピックは、初めてテレビで観戦しました。
車いすラグビーや車いすバスケットを観戦しました。
障害があっても懸命にスポーツに取り組む姿には感銘しました。
パラリンピックで活躍する選手を取り上げる記事を読んでいて気が付いたことがあります。
それは、その選手がどうして障害を持つようになったかということを掲載している点です。
当方の分析によると大きく分けて以下の3つになります。
1.生まれつき
生まれつき、手や足がない方、目が見えない方等、生まれた時から障害を持っている方です。
2.病気
精神疾患やある日から足が動かなくなり車いすになった方、腫瘍で足を切断された方等、以前は健康体であったが、病気で障害者になった方です。
3.事故
交通事故や仕事中の事故や事件に巻き込まれて、障害者になった方です。
これらを見ていくと、生まれた時から障害者である方と、以前は健康体であっても病気や事故で障害者になった方の2つに見受けられます。
生まれつきの障害を持っている場合は、神から与えられた試練だと思い、受け止めていくしかありません。
病気や事故によって障害者となった場合は、健康だった時のことを覚えているだけに、深い絶望の闇から這い上がってきたと言えます。
そういう意味で、障害者として生きていくことに必要なことは、その覚悟であると思います。
つまりは、障害者になったことという現実を受け入れて、どのようにして生きていけばいいのかを探り当てることです。
障害者自身が今できることを見つけていけば、生きがいとなり、人生を豊かにすることはできます。
例えば、車いすの方なら、パソコン入力等の事務作業はできますし、自動車の運転も可能な方もいます。
自分でできることは自分で行い、サポートが必要なことは、家族や周囲のサポートを受ければいいのです。
しかしながら、その覚悟を持たない方も見受けられます。
障害者に認定されたにもかかわらず、就職活動や結婚、家庭生活、仕事等に真剣に取り組まない方もいます。
身近なところでサポートしてくれる人がいるとつい甘えた気持ちになり、自分でできることもやろうとしなくなります。
楽をして生きようとするのは本人の自由ですが、そうすると、人が離れていき、いずれ孤立してしまいます。
孤立すれば、当然待ち受けるのは孤独死です。
もっとひどいケースでは、障害者であることを隠して、就職したり、結婚したりする人もいます。
そうすると、必ず後でトラブルとなります。
退職を強要されたり、離婚させられたケースも見ています。
さらにひどいケースでは、障害者でありながら、詐欺や恐喝を行う輩もいます。
ですから、障害者といえども、真剣に生きていく覚悟が絶対に必要です。
そういう意味では、家族や周囲の理解とサポートも必要不可欠です。
それは、障害者自身が覚悟を決めて、懸命に生きていく姿を見せることで、サポートが受けられるのです。
サポートは無償もあれば、有償のものもあります。
決してサポートを受けることが当たり前だと思わないでください。
感謝の気持ちを持つことが大切です。
その気持ちを忘れ、いつの間にか、不平不満を口にしたり、怒鳴りつけたりすると、人は簡単に離れていきます。
障害者とはいえ、自分勝手なふるまいは禁物です。
障害者になったということは、自分自身に至らないところや思い違いがあるために、そのような結果になったのです。
つまりは、生き方や考え方の相違が道を外れる結果となったわけです。
障害者になったという事実は重い出来事ですが、自己責任であるという認識をもって、強く生きていってほしいと思います。