延命治療の是非とは

延命治療の是非とは

■延命治療の判断を家族に担わせるのは残酷です!

医療の進化とともに、寿命も延びています。

健康で長生きすることはいいことです。

しかし、治る見込みのない病気の状態や意識のない状態で、胃ろう等により、延命するということは、是非が別れるところです。

家族にとっては、どういう状態であっても生きていてほしいと考えるケースもあれば、かさむ入院費による経済的負担に耐え切れないというケースもあります。

ある新聞社のアンケート結果では、自分自身は、延命治療を望まないという人が70%超あるのに、家族の延命治療を望まないという回答は、30%程度です。

この結果からわかるように延命治療を拒否するということを家族に判断させるということは、酷なことです。

だからこそ、延命治療を拒否したいという意思を元気なうちに遺しておくことが必要なのです。

エンディングノートにも延命治療を行うかどうかの項目があります。

希望するのであれば、行うにチェックを入れてください。

希望しないのであれば、行わないにチェックを入れてください。

ただし、希望しない方はエンディングノートに記載しただけでは、認められません。

延命治療に関する意思を生前に遺しておくことが求められます。

書面に遺しておかなければ、その希望は叶いません。

そのためにも尊厳死の宣告書を作成しておくことをおすすめします。
尊厳死を公正証書にする意義とは参照