■お家断絶とは、まさに悲劇そのものです。
少子高齢化に伴い、すでに人口減少化が始まっています。
人口が減少するということは、当然のごとく、家がなくなるところもたくさん出てくるということです。
仕事柄、戸籍謄本を見る機会が多いのです。
特徴的なことは、結婚しない人が増加していることや、結婚していても子供がいない子なし夫婦も結構多くいます。
そのままいけば、当然、あとを継ぐ人がいなくなるわけですから、家系図的に見れば、その家が途絶えてしまうことを意味します。
それはもう大変なことです。
これまでにも数多くの家が断絶していることは歴史を見れば、明らかです。
家の断絶とは、後継者がいなくなることです。
家がなくなるということは、自分の血を受け継ぐ者は存在せず、儚く消えていくだけです。
自分がこの世にいたことを後世の人は誰も知らなくなることは、時代の流れもあり、やむを得ないことかもしれませんが、さびしいことではないでしょうか。
また、家の断絶に類似しているのが、家の取り潰しです。
こちらは、命令によることで人為的に家がなくなることです。
一方、家の断絶は、自然になくなるので、それが大きな違いです。
家の断絶を避ける方法としては、養子縁組をする方法があります。
その養子が家を引き継ぐので、家は継続しますが、血縁は途切れてしまいます。
なので、養子を受け入れることの是非の判断が難しいです。
これからも途絶える家が増えてきます。
いつの時代でも代々受け継がれてきた家を守っていくことは難しいことですね。