■いずれ宗教不要論が出てくるかもしれません!
お盆になると例年、お盆の準備として、お盆セットを購入したり、物置にしまってあった飾りつけの道具類を出してくる等の作業を行います。
暑い中での作業は、高齢者にとっても非常に酷です。
また、単身者だとそこまで準備しようとそもそも思いません。
ですから、いつの間にか、お盆の準備もせず、親戚同士で集まる機会も持たず、何もせず過ごしてしまう方が増えています。
当然のことながら、お墓参りにも行きません。
これはお盆に限らず、お彼岸になっても、お墓参りに行かない人も増えているわけです。
その結果、何が起こっているかというのかというと宗教離れです。
宗教離れとは、宗教人口の減少を意味します。
実は宗教離れは日本国内だけでなく、世界でも広がっています。
特に信者の最も多いキリスト教では、多くの教会が閉鎖に追い込まれています。
また、仏教でも信者が大幅に減少しています。
現に葬儀を見てみれば、わかると思います。
かつては、通夜と葬儀・告別式を2日に分けて行うケースが主流でした。
ところが今では、通夜を行わない一日葬が増えてきました。
火葬しか行わない直葬も増えています。
さらには、僧侶を呼ばないお別れパーティーも増えてきました。
これらの現象は、宗教に携わることが生業として成立しなくなるということを意味します。
つまりは、僧侶や牧師と言われる方が食べていかれなくなるということです。
とてもきびしい時代です。
葬儀の簡素化に伴って、お墓も要らないという方も増えています。
先祖代々の墓を墓じまいしてしまうのです。
その理由は、お墓が遠方にあるのでお墓参りに行かれないことや、お墓を管理する祭祀承継者がいないということ等があげられます。
つまりは葬儀とお墓の簡素化によって、ますます宗教離れが加速しているわけです。
さらには、追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスの発生に対しても、宗教は全く役に立たないということが証明されました。
どんなに宗教をやっていても、救われるどころか、足元を巣食われるだけであるという現実もあります。
2020年の世界の宗教人口において、キリスト教、イスラム教に次いで、無宗教が第3位となっています。
無宗教人口の増加により、起こりえることは、宗教の衰退だけでなく、戦争の減少も予測されます。
何せ戦争の原因は宗教にあることが大半だからです。
その意味で無宗教化は、世界全体が良い方向に向かっているのではないかと思います。
宗教から離れることにより、洗脳や縛りから解放されます。
現に宗教離れで、日常生活で困るということはありません。
宗教に救いを求めることが出来ないならば、何に救いを求めるのかを問い詰めるのが今後の人類の課題でもあります。