■身寄りのない方が入院するときに手続を代行してもらうためには
成年後見制度の主な目的は、財産管理です。
そして、次に多いのが、身上監護です。
身上監護とは、医療や施設への入退所に関する事項などの契約締結、履行の監視、費用の支払、契約の解除などの行為、介護契約・医療契約の締結等です。
今回、老人ホームに入所中で、当方が財産管理の委任契約を締結している方が手術のために入院することになりました。
そのため、当方が入院手続きの代行を行いました。
財産管理の委任契約とは、成年後見制度の任意後見契約を締結した際に、あらかじめ同時に締結している契約です。
※任意後見制度とは参照
その中には、身上監護も含まれているために代行した次第です。
つまり、簡単に言えば、病院への入院の手続代行とは、身上監護にあたる行為ということです。
実際の入院手続きでは、入院する前に診察が必要だったこともあり、介護タクシーで病院まで同行し、付添しました。
その後、入院時も同様に介護タクシーで病院へ同行して、手続後、診察を経て、入院という流れでした。
診察に時間がかかったため、入院に至るまで大変でした。
今回は、車いすの方でしたので、一人での対応は難しいと思ったので、シニアライフサポートセンターのスタッフに手伝ってもらいました。
ひとり暮らしで、困ったときに手助けしてもらえる方がいない方は、成年後見制度をぜひ活用してください。