■一緒に暮らした実の兄弟姉妹であっても、独立すれば変わるものです。
当方が代表を務めるシニアライフサポートセンター にご相談をいただきました。
相談者である47才の主婦の方が、49才の実の姉から、仕事上の愚痴を毎日聞かされた挙句、ヒステリーまで起こされて悩んでいるとのことでした。
相談者は2人だけの姉妹だからと思って、聞いていたのだが、あまりにもひどいので、ご主人との関係もギクシャクしているということです。
この姉も結婚しているのですが子供はいないそうです。
子供のいる妹に対して、僻み根性を出しているのかとも尋ねました。
しかし、そうではなく、昔からストレスに弱いのと、他にあたるところがないから、おとなしそうな相談者の妹に当たり散らしているということでした。
確かに電話口ではおとなしそうな感じでした。
こちらからのアドバイスとしては、しばらくの間、冷却期間をおいてみてはいかがですかと答えました。
相談者もそのとおりにしたいという答えでした。
つまりは、相談者は自分なりの答えは持っていたけど、誰かに背中を押してもらいたかったということでした。
お互いにいい年齢の大人ですし、年間に1回会うか会わないかの関係であり、今後縁が切れても何も問題ないということでした。
このようなことも含め、遺産分割を巡る問題等でもめてしまうと実の兄弟姉妹の関係が破綻してしまうことは、珍しいことではありません。
小さいころに一緒に住んでいた時から相性が悪かったり、大人になり、結婚や育児等それぞれの家庭状況を比較してしまうことや仕事面や経済状況等が契機になって縁が切れてしまうのではないでしょうか。
この他にも、嘘や詐欺や重大な事実を隠していた等、信頼関係そのものを破壊するような行為もあります。
年齢は関係ありません。
若くして縁が切れることもあれば、高齢となってから切れてしまうこともあります。
一度縁が切れてしまえば、元に戻すのは至難の業です。
それも運命と捉えて、新しい出会いに期待をもって、前向きに生きていくのがいいのかもしれません。