■どんなに生活状況がきびしくても、相談することで光が見えることもあります!
ファイナンシャルプランナー(FP)として、生活相談を受けています。
そのご相談の中から、ご紹介します。
70代のご夫婦で終活のことが気になり始めたとのことです。
お聞きすると、知人との間で金銭トラブルとなり、埼玉県内の自宅を売り払い、神奈川県内のアパートに引っ越ししてきたとのこと。
現在、夫は内臓が悪化し、先が長くないようです。
妻も高齢で働くことはできません。
少ない年金生活で、貯金もそう遠くない将来、底をつきるとのこと。
どうしたら、よいでしょうか?
⇒以下、回答です。
今、高齢者で預貯金がほとんどない方が増加中です。
高齢で預貯金がなくなれば、「老後破産」となります。
今の暮らしを改善する方法はなかなか見つかりません。
体が元気であれば、働く場を見つけてみることをおすすめしますが、すでに体力がなければ、それも難しいです。
このままだと、生活が破綻してしまいますので、生活保護の受給も検討すべきです。
また、夫婦であっても孤独死してしまう可能性もあります。
お金がなければ、老人ホームへの入所や終活の実践は難しいですが、せめても孤独死対策は取っておくことができます。
孤独死対策として、近所づきあいや知人友人や地域との交流に参加してみることをおすすめします。
常に地域包括支援センターに連絡してみるのもよろしいと思います。
アパートの中でひきこもり状態になってしまうのは、よくありませんので、常に外部とのネットワークを築いておくことで、孤独死に対応できます。
人生の最後にアパートで暮らすことになるのは不本意でしょうが、今は、それを受け入れ、生活全般を相談できる方を確保しておくことが肝要です。