■不動産を共有名義にしたままだとトラブルになるので、事前に対策を!
相続で一番多い財産は不動産です。
そのため、相続の専門家は不動産についても、ある程度の専門知識が必要不可欠であるのは言うまでもありません。
そんな中、専門家でも悩ませる問題は、「不動産の共有名義」の問題です。
共有名義にする理由としては、住宅購入時に夫婦や親子の名義にする、相続における遺産分割時に親子や兄弟名義にする等があります。
なぜ、共有名義となっている不動産が問題となるのか、以下の問題点とその対策を掲げます。
1.不動産の売却時に共有名義者全員の同意がないと売却することができない。
2.共有名義者全員の同意がないと不動産の建築や解体等有効活用ができない。
3.相続が発生してしまうと名義人が増加して、複雑となる。
誰も住まなくなった実家やアパートやマンション等を売却して処分したくても、名義人の一人が反対すれば、売却することができません。
同様に増築や解体して新築することもできません。
その対策としては、
1.共有者の一人が持ち分を買い取る方法
2.持分を贈与する方法
3.持分を放棄する方法
4.土地を分筆して単独名義にする方法
5.第三者に売却して代金を共有者で分配する方法
等があります。
ただし、共有者間で人間関係が崩壊していたりすると、これらの対策が難しくなります。
したがいまして、不動産の共有名義解消のためには、事前に対策を考えておくことが何よりも大切です。
そのためにも、相続や不動産の専門家に相談してみることをおすすめします。
当相談所は、相続と不動産を専門としている事務所ですので、ぜひともご相談ください。