■みんなが納得する形で最期を迎えるためには
人は必ず死ぬわけですから、いかに充実した人生を送り、その後、あの世へ旅立つ、そんなことをイメージされている方も多いと思います。
ただし、現実には、思い通りにはいかず、紆余曲折しながら、人生を送る方が多いのも事実です。
ですから、人生の最期を迎えるときに、満足感があるという方は、とても素晴らしい人生を過ごしたのではないでしょうか。
今、「満足死」という言葉が流行り始めました。
満足死とは、亡くなる本人はもとより、家族や周囲で支える方、医療従事者も含めて満足するような亡くなり方のことです。
満足という言葉が正しいのか何とも言えませんが、要するに皆が納得して最期を迎えるような環境をつくりだすということでしょうか。
本人にとっては、「素晴らしい人生だった」と思えるような死に方ができるのは理想的なことですが、そこをめざして生きていくというのが人生の本質なのかもしれません。
家族や周囲の支える方にとっても、「今までありがとう。本当によく頑張りました」と思えるような亡くなり方と言えるでしょう。
介護で迷惑をかけないということは言うまでもありません。
医療従事者にとっては、最善を尽くした結果として悔いなく死を受け止められるような状況の事ではないでしょうか。
みんなが満足して死ねるような社会になることが望ましいのでしょう。
しかし、それだけでなく、亡くなる前には、終活を行い、きちんと財産整理や遺品整理をしておくとさらに周囲も喜ぶ「大満足死」になることは間違いありません。
ぜひ、満足死で満足しないで、大満足死をめざしていただきたいと思います。