■最愛の人を亡くした後、寄り添い、立ち直らせることが大切です!
熊本地震や東日本大震災のような突発的な自然災害や交通事故や事件に巻き込まれる等により、身近な家族を突然亡くす方もいます。
長年連れ添った夫や妻、親、子供、兄弟を突然亡くしたときには、心にぽっかりと穴が開いてしまった状態になり、悲しみに沈んでしまうこともあります。
そのような悲嘆に暮れている人に寄り添って立ち直らせようと支援することをグリーフケアと言います。
深く悲しんでいるため、亡くなったという現実を受け入れるのに時間もかかります。
いわば出口の見えないトンネルの中に入ってしまった状態です。
そのままずっと悲嘆に暮れていては、ひきこもりやうつ状態になりかねません。
また、精神面だけでなく、健康面にも体調不良など変調を来たしてしまいます。
状態が悪化するとセルフ・ネグレクト(自己放任)となり、生きる気力を失い、何をするのも面倒になり、仕舞にはごみ屋敷となり、孤独死にまで至るケースもあります。
したがって、このどん底状態から抜け出すためにもグリーフケアの必要性が出てくるのです。
このような沈んだ精神状況で寄り添う人がいるだけで、どれほど心強いかお分かりになると思います。
グリーフケアは、医療従事者やカウンセラーの他、葬儀社や住職・牧師などの宗教関係者等も研修を受けてケアを実践しています。
悲嘆から一日でも早く立ち直り、生きていく力を回復できるようになることをサポートできるようにしていきたいと思います。