■若くして介護という重荷を背負って生きている人もいます!
超高齢社会に突入しました。
その結果、要介護者が500万人もいる時代となりました。
介護で大変な思いをしている方もたくさんいることでしょう。
そんな中、若くして、親や祖父母等の介護に携わらなくてはならない事情を持った方もいます。
そのような方を、「ヤングケアラー」といいます。
ヤングケアラーは、10代から20代の方で、まだ学生の方や定職に就いていない方もいます。
介護を抱えているがために、学業も満足にできないばかりか進学や就職活動もままならない状況です。
また、周囲に家庭の事情を話すこともためらっているため、悩みを抱えたまま、苦しい生活を強いられています。
介護のために、人生を棒に振るようなことがあってはならないと思いますが、難しい問題でもあります。
今やヤングケアラーという言葉が社会に浸透し始め、社会問題として認知されています。
若いがゆえに介護に関する知識やサービスもわからないのではないかと思います。
困っているならば、介護の専門家や地域の包括支援センター、NPO法人等にも相談して、少しでも負担軽減できるように努めてもらいたいと思います。
まずは地元の市区町村役場に連絡してみてください。
適切な相談場所を案内してくれると思います。
介護保険サービスを利用できるようになれば、自分自身の負担軽減となりますので、自分のやるべきことや進む道へ向けてがんばることができるでしょう。
実際にヤングケアラーを経験してから、社会人となり活躍している方も多くいます。
介護のために夢や希望を諦める必要はありません。
若い時の苦労は、先の人生で大いに役立ちます。
くれぐれも介護は一人で抱え込むものではないということを認識してください。