■家族でも歩む道が違えば、別れて暮らすようになります!
家族というものは、血縁で繋がった共同体であり、生活の基盤でもあります。
家族が仲良く暮らしていくのが、理想ですが、現実は、そういう訳にはいかないケースも多々あります。
家族間で性格の不一致や方向性の違いが生ずるのは、やむを得ないことです。
それだけにとどまらず、トラブルや暴力、事件、遺産争いや妬み等が生じてくると、もはや同じ屋根の下で暮らしていくことは難しくなります。
家族じまいとは、一線を越えてしまうと家族として付き合うことが出来ないということになり、縁を切るという行動を取ることです。
家族と言っても、親子、夫婦、兄弟姉妹等の関係があります。
それぞれについて、家族じまいについて考察してみます。
1.親子
親子間で問題になるのは、教育方針や進路、就職や結婚、育児でもめることが多いです。
親が頭ごなしに反対したり、りつけたりすると子が反発して家を出ていったままとなったり、音信不通となったりします。
親子間が修復不能になった場合、特に何もせず、そのまま放置するケースが多いです。
ただし、親の方が高齢になると、やはり子のことが心配になることもあります。
相続のことも考えておくならば、その子以外の子や孫に財産を遺すといった内容の遺言を作成しておくことも検討する必要はあります。
2.夫婦
夫婦は元は他人ですから、一緒に暮らすことが出来ないなら離婚するのが賢明です。
子がいない場合は、すんなりと別れることが出来ます。
離婚理由によっては慰謝料の請求もありますが、別れてしまえば、会う機会もなくなります。
ただし、夫婦間に未成年の子がいるならば、養育あるいは親権のことも考えて離婚してください。
離婚協議にあたって、養育費や面会のことも協議しておかないと離婚後、養育費をもらえなかったり、子に面会できなくなることもあります。
また、配偶者が死別した場合、配偶者の父母等の親族と縁を切りたい場合は、死後離婚の手続を行ってください。
※死後離婚の手続とは参照
3.兄弟姉妹
兄弟姉妹は小さいときから、一緒に暮らすことが多いので、成長の過程で性格の不一致や相手への妬みで不仲となることが多いです。
それぞれが独立すれば、気にしなくてもいいのですが、親の相続で遺産分割をめぐり決定的な亀裂を生じることもあります。
実際に裁判まで行ってしまえば、その後の付き合いは一切なくなります。
以上です。
縁を切ってしまえば、その後、親や兄弟姉妹の葬儀や相続が発生したとしても連絡はありません。
つまりは、家族の死に目にも立ち会うこともできず、いつ亡くなったのかもわからないままとなります。
これは縁を切った後は、電話も繋がらないように設定してしまうケースが多いからです。
さらに引越しをして住所が変えてしまう人やSNSでもブロックする人もいるので、余計に連絡が取れなくなります。
縁を切るということに徹するということは、そのようなことです。
家族と言えども、一つ間違えれば、縁が切れてしまうというのがきびしい現実です。
そのような例を見てきましたが、やはり虚しいものです。
それでも生きる道が違うのですから、割り切って生きていくしかありません。
新たなつながりや縁ができるかもしれませんので、希望をもって生きていきましょう。