行政書士FP武井事務所

精神障害者が働くために必要なこととは

精神障害者が働くために必要なこととは

■精神障害者が働くためには、雇用主や職場の理解が必要です!

仕事柄、色々な方とお会いする機会があります。

その中でも、障害を持つ方との接点もたくさんありました。

特に精神疾患を抱える方とこれまでお話しする機会が多かったので、その性質や特徴というものも自分なりに理解しています。

ちなみに精神疾患とは、うつ病や統合失調症、アスペルガー、てんかん、依存症等です。

あくまでも私見ですが、これまでに関わった精神疾患を抱える人の特徴を以下に掲げます。

1.精神性が低い

話をしていると、精神年齢が、小学生から中学生レベルの人が多いです。

ですから、考え方が自己中心的で極めて幼稚です。

2.忍耐力がない

遊ぶことや楽しいことは問題なくても、勉強や仕事、家事等でつらいことや苦しいことに我慢する力が著しくありません。

ですから、何事も楽をして生きていこうとします。

苦しくなると現実逃避してしまったり、気がおかしくなってしまいます。

3.自立心がない

自分の力で人生を切り開く気持ちがありません。

誰かが何とかしてくれるという依存心100%の精神性です。

上記のような特徴を持つ精神障害者の方から、「就職したいけど、どうしたらいいのか」というご相談を受けました。

一言でいえば、きびしいです。

それは、採用する側の気持ちを考えれば、わかります。

会社であれば、営利を目的としており、そのための戦力になる人材でなければ、原則として雇用はしません。

障害者は、仕事をさせても、辛くなるとすぐに辞めてしまうという印象を持つ会社も多いです。

ですから、精神障害者を雇用することに二の足を踏むわけです。

障害者枠を設けている会社もあります。

障害者雇用制度により、障害者の雇用を一定数の割合で採用しなければならないためです。

障害者を雇い入れる環境を整備しているので、無理のない職務内容であれば働きやすいです。

ただし、障害者枠を設けている会社は極めて少ないのと、給与は当然低くなります。

それでは、就職できないので、障害者枠ではなく、一般枠で入社した場合は、障害者ということを配慮するわけではありません。

そのため、仕事ができず、会社に迷惑をかけるようなら、辞退する方が得策かもしれません。

かつて、当所にも精神疾患を抱える人から、採用してほしいと言われたことがあります。

きっぱりとお断りしました。

その人の場合は、精神疾患を理由に、仕事の手を抜くことや遅刻・早退・欠勤することが目に見えたためです。

また、障害者なのになぜか健常者をバカにした態度を取っていました。

そのくせ、母親にべったりしているだけで、極めて精神性が低いので、戦力にならないと思ったからです。

このような障害者は絶対に就職はできません。

精神疾患を持つ人が働く職務内容は、簡単な作業が向いています。

簡単な事務作業や軽作業等です。

ストレスが軽いため、長時間でも継続して働くことができます。

そのような仕事の求人があれば、応募してみる価値はあると思います。

あと、面接では、やる気と情熱を見せることです。

なお、精神障害者の方は正職員にこだわる必要はありません。

短時間労働ならば、アルバイトやパートでも構いません。

少しでも収入を得る手段を確保することが何よりも大事です。

なお、精神障害者の方の起業は、おすすめしません。

自分で事業を行うだけの忍耐力もありませんし、自分で切り開く力もありませんので、難しいです。

ただし、親や兄弟が起業する際のサポート役ならば、よろしいかと思います。

精神障害者が働くための環境は極めてきびしいのが現状です。

そのことを自覚して、本人だけでなく、家族や障害者の雇用を支援している会社のサービスの活用をしながら、少しでも良い条件のもとで働く場を見つけることが肝要です。