行政書士FP武井事務所

定年後の非常識とは

定年後の非常識とは

■人生100年時代となり、今までの老後の常識が通用しない時代となりました!

一昔前までは、会社や公務員等を60歳で定年を迎えれば、あとは、年金生活で老後をのんびりと過ごすというライフプランをお持ちの方が多かったと思います。

しかし今や、そのようなことは、夢物語となりつつあります。

人生100年時代とも言われるようになりました。

要するに定年後の人生が今までよりも長くなる人が増えるということです。

そういう意味では、今までの定年後の常識が通用しなくなるということです。

定年を迎えても、年金を受給するまでの間、無収入になるのは困るので、嘱託で継続して会社に残ったり、アルバイトやパート等をする方もいます。

晩婚の方の場合、定年後も子がまだ高校生や大学生であれば、教育資金がかかりますので、働かないときびしい方もいます。

また、家庭の状況が熟年離婚や子がニートやひきこもりであったりすると、退職金を食いつぶしてしまい、定年後も嫌でも働かざるを得ない方もいます。

つまりは、定年後ものんびりするどころか働かないと生活ができなかったり、あるいは働いていても老後破産をしてしまうケースが増えています。

このように老後も思いがけず、試練を迎えることがあるということを想定していないと、とんでもないことになるわけです。

ですから、今からでもライフプランを作成しておくことで、収支計画を立てておくことも老後破産を防止することにつながります。

定年後にいかに収入を増やしていくかということも重要な課題です。

60代ならば、まだ元気な方も多いので、働くことはできるのですが、70代以降となると雇用の場が限られています。

雇用の場がなければ、今までの経験を活かし、定年後に起業する方もいます。

それでもどうしても、収入面が現役時代の半分以下となるケースも多いですので、自分自身の持つスキルを活かす場を探しておくことが肝要です。

定年後にゆったりと過ごせる方は恵まれています。

生活資金が苦しい方は、生涯現役で働く覚悟を持つことと健康管理を怠らないことも必要です。

シニアにとってはきびしい時代ですが、計画性を持って賢く生きることが何より求められているといえます。