行政書士FP武井事務所

名誉棄損行為に対抗するためには

名誉棄損行為に対抗するためには

■悪質な名誉棄損行為に対しては、内容証明郵便で対抗しましょう!

先日、地域の奉仕活動団体の定例会議に出席しました。

30人くらいが集まる会議でしたが、その会議の質疑応答の場で、S会員がA会員のことを名指しで、批判する発言を行いました。

A会員は、その場で怒った様子でしたので、隣にいた私は、「これは、名誉棄損ですよ。」とアドバイスしました。

そこで、A会員は、「今のS会員の発言は、名誉棄損行為です。」と発言したところ、S会員は何も言わず、下を向くばかりでした。

ただし、会議の議長を務めるM副会長は、名誉棄損行為をしたS会員の発言を非難するわけでもなく、会議の進行を一切止めようとしませんでした。

会議終了後、私はA会員から、このS会員に対して、如何に対応すべきか、相談を受けました。

私からは、「S会員の住所や電話番号も把握しているならば、内容証明郵便を送ってみてはどうでしょうか」と答えたところ、それで進めてほしいということでしたので、内容証明郵便を作成し、S会員に対して、送りつけました。

その後、S会員は、他の会員からも非難を受けたようです。

内容証明郵便を受け取った後、かなり動揺したらしく、団体を退会するに至りました。

また、後日判明した事実として、S会員の夫も会議にこっそり参加していました。

さらに、今回の名誉棄損行為は、実はS会員の自分の意志によるものではなく、ある人物から依頼されてこのような発言をしたということも判明しました。

その人物こそが、議長を務めていたM副会長だったのです。

つまりは完全な出来レースでした。

だからこそ、M副会長は、議長という立場であれば、本来、S会員が名誉棄損行為を行った時点で会議を止める、あるいはS会員を注意すべきであったにもかかわらず、一切進行を止めようとしなかったことにも納得がいきます。

このM副会長は、会の役職についてから、無能なT会長を利用して、自分のやりたい放題の運営を行っていました。

自分たちの運営に楯突く者は、いかなる手段を用いても攻撃あるいは排除するようなえげつない人物でした。

今回の名誉棄損行為に至ったのは、A会員がT会長とM副会長の運営を非難したことから始まったのでした。

しかもこのM副会長は、生命保険の営業をしていて、会員に対しては、会社名を一切教えないでいました、

そこで、私は今回の黒幕であるM副会長の勤務先を調査しました。

以前にこのM副会長と話したときに地元の保険会社で働いているということはわかっていました。

また、自由な時間が多く、週に2回程度しか出社しないということでしたので、大手保険会社であると推測し、片っ端から電話したところ、業界で最も評判の悪い保険会社(T生命)に勤務していることが発覚しました。

そのことをA会員にお知らせしたところ、A会員は、M副会長の勤務先に通報し、名誉棄損行為を首謀し、大変迷惑を被った旨を伝えました。

勤務先の営業所長から連絡が入り、「プライベートな活動なので、当社としては何も言えないが、職務外であっても当社の社員として恥ずかしくない行動をするように伝えてあります。」という回答でした。

そこで、A会員は、「保険の営業は、人々に安心を提供するのが役割のはずです。

ところが、M副会長は、この団体では、人を陥れる行為ばかりしています。これが、保険の営業職に就いている者のやることなのですか!」と強い口調で伝えたところ、「職務外でも弊社の看板を背負っているという自覚が守られていないならば、厳正に対処します。」と営業所長は回答しました。

後日、M副会長は勤務先の営業所長から相当絞られたようです。

また、M副会長と無能なT会長は任期満了により役職を降りたので、現在、団体の運営は平常化されました。

この一連の騒動を見る限り、人の名誉を傷つけたり、自分勝手な運営をしている愚か者が団体を牛耳るようなことがあると、団体の運営が成り立たなくなるわけです。

この愚か者連中を排除することに役に立てて光栄に思います。

名誉棄損行為を受けた場合、相手が特定できれば、内容証明郵便が役に立ちます。

ぜひ、ご相談ください。