■食べることができなくなったときの対応策とは!
高齢者の方で、嚥下機能の低下や認知症の末期の方などで口から物を食べられなくなるケースが増えています。
食べられないと安楽死(自然死)となってしまいますが、延命措置として、注目を浴びているのが、胃ろうです。
胃ろうとは、お腹に小さな穴をあけ、そこから胃に管を入れて、直接、水分や栄養を入れる方法です。
胃ろうの手術は、比較的簡単な内視鏡手術で、時間的に20分程度で終了します。
入院期間は1~2種間程度です。
胃ろうは、患者にとっては負担の少ない治療です。
腹部にあるので、カテーテルを自分で引き抜くリスクはありません。
ただし、合併症などを起こすことも考えられるため、手術前の説明と同意が必要となります。
患者が判断できなときは、本人に代わって家族が同意します。
また、定期的なカテーテルのメンテナンスが必要です。
1~2か月に1回は交換が必要となります。
稀に胃に注入された栄養剤が逆流して気管に入ってしまうこともあります。
実際に胃ろうの手術を受けた方の話ですが、胃ろうの手術を行い、自宅で生活していました。
同居の家族が介護していましたが、3か月後にお亡くなりになりました。
胃ろうとは、あくまでも延命措置であるということを実感いたしました。
それでも、少しでも長く一緒に過ごしたいと願うならば、胃ろうの手術をおすすめいたします。